携帯の電波が胎児に悪影響
胎児期に携帯電話の電磁波にさらされたマウスは、人間の注意欠陥多動性障害(ADHD)によく似た症状を発症する。こんな研究結果がScientific Reportsの3月15日号に掲載された。
落ち着きのない子どもが
実験では、妊娠したマウスが入ったケージの上に、消音状態にした携帯電話を置いた。その後、生まれてきたマウスについて、心理および行動のテストを行った。
携帯電話の電磁波にさらされたマウスでは、多動性と不安、記憶力の低さを示す率が、一般的なマウスよりも高かったという。
これらの特徴は、人間でいうと注意欠陥多動性障害にあたる。
電源を入れているだけで
研究を行ったイェール大学の主任研究員ヒュー•テイラー博士は、実験結果をそのまま人間に当てはめるわけにはいかない、としながらも、注意を呼びかけた。
妊婦は携帯電話の電磁波に注意する必要がある、というのが彼の考えだ。
携帯電話の電磁波は、電源が入っているだけで放射されているため、通話を控えるだけでなく、身近に置かないことが大切だという。
◆healthday
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=662795