豚肉輸入業者が所得税を脱税
東京地検特捜部は7日、豚肉輸入販売業者の柴田謙司容疑者(61)と、堂谷邦宏容疑者(68)を脱税の疑いで逮捕した。 所得を隠した額は、それぞれ12億円あまりだった。
豚肉は脱税の温床
国内産の豚肉を守るため、輸入豚肉には「差額関税制度」と呼ばれるものがある。誤魔化し安いこともあり、この制度は何度も巨額脱税に利用されてきた。
2005年には大手の加工肉販売会社伊藤ハムが9億4000万円を脱税。2010年には大手商社、三菱商事がやはり42億円を脱税していた。
豚肉を守る奇妙な制度
差額関税制度は、国産豚肉の生産者を守るためにあるという。基準輸入価格なるものを546.53円/キログラムに設定し、この価格よりも安価な豚肉に対しては、同額までの関税を課す制度だ。
輸入価格の設定をいじるだけで、利益や損失を自由に申告できるため、再三大規模な脱税が行われている。
◆伊藤ハム_輸入豚肉関税法違反事件 wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤ハム_輸入豚肉関税法違反事件