キャプラン株式会社(以下、キャプラン)とアサヒビール株式会社(以下、アサヒビール)は、2013年1月7日、アサヒビールの工場見学業務を手掛ける株式会社アサヒビールコミュニケーションズを、2013年1月4日からアサヒビールとキャプランによる共同経営体制に移行したことを発表した。
航空業界で培った接客マナーも取り入れ
今回の取り組みは、人材サービスを提供するキャプランが「工場見学」事業の経営に参画することにより、同社が蓄積してきた品質の高い“接遇マナー”や“グローバルコミュニケーション教育”などの人材サービスのノウハウを「工場見学」業務に取り入れることが可能になり、いっそうのサービスレベルの向上を図る環境が整えられたようだ。
今後は、アサヒビール工場の見学業務にとどまらず、グループ内「物流受注センター」の業務運営などのBPO事業(ビジネス・プロセス・アウトソーシング:自社業務を外部企業に委託すること)についても、同様に人材サービスノウハウを活用する予定となっており、グループ全体の「人」にかかわる事業を、株式会社アサヒビールコミュニケーションズに集約する体制つくりがすすむとみられている。
2011年1月に発売された『工場見学 首都圏』が、発売から1か月余りで20万部を突破したことからもわかるように、子供だけでなく、大人も楽しめる「工場見学」の人気は高まるばかりだ。「工場見学」に訪れる人が何を求めているかにもよるのだが、そういった見学者への「おもてなし」は、リピーターを生む効果も期待できるだろう。ビール市場シェア3割を超える巨大企業が、努力するその姿勢を見習いたいものだ。
キャプラン株式会社リリース