茨城県が開設「妊娠ほっとライン」
厚生労働省が行った調査によると、虐待により死亡した18歳未満は全国で67人。その58%である39人は0歳児である。また、その中には生後1ヶ月未満の新生児が29人、更に生後1日以内、生まれたての赤ん坊は16人に上る。
また、聞き取り調査により、生後1日以内に死亡した子どもの母親のうち、69%は望まない妊娠であったこと、81%は母子手帳を手に入れていなかったこと、75%は妊婦検診を受けていなかったことが分かっている。
こういった現状を重く捉え、2012年9月3日、茨城県は「すこやか妊娠ほっとライン」を開設した。電話相談に答えてくれるのはベテランの助産師や保健師。「予期せぬ妊娠をしてしまった」「育てていく自信がない」などの悩みに応えている。
(画像はイメージであり、本文とは関係ありません)
若すぎる妊婦さん
茨城県内で、2009年度に行われた人工中絶手術は3718件で、その約1割は未成年。しかし、若い妊婦の中には親にも相談出来ず、中絶が出来る時期も過ぎ、出産ぎりぎりになって病院に飛び込んでくる場合も少なくないと言う。
小さな命と、自分自身の身体を守れるよう、また、安心して出産に臨めるよう設置されたほっとライン。本人の承諾が得られれば、より適切なサポートを行えるよう、専門機関の紹介なども行う。1人で悩んでいるのならば、気軽に相談して欲しい。
すこやか妊娠ほっとライン TEL029-221ー1124
茨城県 妊娠等専門相談窓口事業
http://www.pref.ibaraki.jp/news/2012_08/20120827_05/index.html