都会のオアシス
昨今環境への配慮からの都市部の緑地造成はさして珍しいことではない。しかし海外サイト「consoGlobe」では、環境配慮に加え、街の緑化は犯罪の抑止効果も発揮するという興味深い実験結果を掲載している。
人が多く居住する大都市圏では、心無い言動によるいさかいが頻発し、暴力も日常茶飯事だ。こうした状況の改善のため、アメリカのペンシルバニア大学医学大学院では、街の緑化と犯罪件数についての実験を行った。
image by dalbera環境に良いことは、ヒトの心にも効く
実験では緑化された街(園芸団体の協力により芝生が植えられたり、花壇が作られるなどした)と全く緑化されない街が比較された。それぞれの街の住民にアンケートを実施したところ、緑化された街の住民は植物を目にすることで気分が良くなっていることが判明した。
ゴミに覆われていた場所に植物を植えることで、武器の隠蔽や違法行為の温床を一掃することができるのだという。また、協力しあって植物を植えたり手入れをすることにより、地域の連携が強くなるのだという。
研究チームは犯罪件数を調べる具体的な方法として警察の資料を分析したところ、暴力や武器による事件も含め犯罪発生件数が減少していることが明らかになった。
consoGlobe
http://www.consoglobe.com/