価格改定の背景
雪印メグミルク株式会社は北海道バターシリーズおよび北海道100さけるチーズについて、平成23年10月出荷分から価格改定を行うことを決定した。
今回価格改定を行うことになった原因の1つは昨年夏の記録的猛暑による乳量や乳脂肪の低下である。これに加え、平成23年3月に東日本大震災が発生した際、東京電力福島第一原発事故が発生したことが状況を悪化させた。
この東京電力福島第一原発事故の影響で、生乳不足に追い討ちがかかった結果、6月に北海道の生乳生産者団体と乳業各社の交渉が行われ、平成23年4月にさかのぼって生乳価格が改定されることとなった。
今回の改訂は、酪農の生産基盤の安定化と、国産乳製品市場の安定的な発展が目的となっている。雪印メグミルクは価格改定を行わずにすむように最大限努力を重ねてきたが、やむを得ず下記商品の価格改定を行うこととなった。
結局原発問題のツケの一部が国民に回ってきているといえる。政府は、原発を推進してきた野党を含めた国会議員は、こうした現実に何を感じ、今後の政策にどう活かしていくのだろうか?
価格改定の概要
今回価格改定が行われるのは、北海道バターシリーズおよび北海道100さけるチーズだ。
雪印 北海道バターシリーズ 1.2~1.4%
雪印北海道100 さけるチーズシリーズ5.0~5.3%
原発事故の影響がこれ以上広がらないことを祈るばかりだ。
雪印メグミルク株式会社 家庭用商品の価格改定のお知らせ
http://www.meg-snow.com/news/2011/pdf/20110815-200.pdf