京都五山送り火の概要
京都の夏の風物詩の1つに京都五山送り火がある。2011年は8月16日に京都五山送り火が行われる予定だ。
左京区の如意ケ嶽に「大文字」が、同じ左京区の松ケ崎西山と東山に「妙」と「法」が、北区の大北山に「左大文字」が、同じ北区の船山に「船形」が、右京区の曼荼羅山に「鳥居形」が点火されるイベントだ。
今年の点火順
1.大文字 午後8時00分点火
2.妙 法 午後8時10分点火
3.船 形 午後8時15分点火
4.左大文字 午後8時15分点火
5.鳥居形 午後8時20分点火
毎年多くの人々が楽しみにする京都五山送り火をめぐって残念なニュースが入ってきた。一度は受け入れると決めた陸前高田市の高田松原の薪を京都五山送り火で使用できなくなってしまったのである。
高田松原の薪が使用中止になった背景
2011年3月に発生した東日本大震災の際、大津波の被害を受けた岩手県陸前高田市の名勝である高田松原の松を薪にして、それに被災者がメッセージを書き、京都五山送り火で燃やし、精霊を送るという案が出ていた。
当初、京都市は放射性セシウム問題のために陸前高田市の名勝である高田松原の松を受け入れることに反対していたが、非難されたことを受け、後日、大文字保存会が受け入れを決め、500本を調達していた。
しかし、京都市が放射性物質の検査を行ったところ、表皮の部分から1キログラム当たり1130ベクレルの放射性セシウムが検出されたことから、京都市は送り火での使用を中止した。
多くの被災者の精霊を京都五山送り火で送ってあげられないのは残念だが、このような放射能問題を引き起こした過去から現在までの政府、東京電力をはじめとした関連企業の人々の心にこの無念さがきちんと伝わり、一刻も早い解決を望みたい。
京都府
http://www.pref.kyoto.jp/京都五山送り火
http://www.pref.kyoto.jp/gyoji/k03.html