放射能被害の補償、保険のために髪の毛を保存
放射性汚染物質による内部被曝について少しずつ知識が広まる中、原発事故を原因とする病気について、「どう証明するのか不安」という声も増えている。
原発事故以前、日本人の約半数ががんにかかり、約1/3はがんによって命を落としている。原発事故によってこの数が増えたとしても、個別にある人のがんが「放射線によるもの」と立証することは難しい。立証できなければ、補償を受けられない可能性もある。
7月中旬に来日した内部被曝の専門家、ECRR(欧州放射線リスク委員会)議長のバズビー博士はこういった事態に備え、髪の毛を保存するよう勧めた。
内部被曝の専門家であるバズビー博士によると、セシウムなどの汚染物質は、体内でも髪の毛に蓄積されやすい、とのこと。
また1カ月あたり1cm程度のびるので、いつどの汚染物質にどのくらい接したか、後に証明する証拠となる。
20年以上髪の毛を保存して証拠に
具体的には、名前、年齢、行動、自覚症状などを記録したノートと一緒に、毎日髪の毛を抜き、保存しておく。補償を求める際には、有力な証拠になる。
内部被曝による発症には、20年以上かかる場合があるため、長く保存することが大切だ。
また車のエアフィルターも有効な証拠になるという。交換の際にはぜひ、捨てずに保存しておきたい。
◆カレイドスコープECRR議長 バズビー博士が内部被曝について警告
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-723.html◆ビデオニュースドットコム福島報告
福島は内部被曝が放置された深刻な状況
ECRRのバスビー博士が福島県内を調査
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001988.php◆2011年6月24日
福島地裁郡山支部に提訴される郡山市教育委員会に対する仮処分請求に関するクリス・バズビー博士の声明
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110623Statement-BusbyJ.pdf◆2011年6月24日
ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授
アーネスト・スターングラス博士の声明 http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110623Messag-SternglassJ.pdf◆2011年6月24日
米国の地質学者、国際的な放射能汚染の専門家
ローレン・モレ氏の声明http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110624Messag-LeurenJ.pdf