止まらぬ人気、1週間経たず記録更新
日本女子サッカーリーグは、6日、リーグ戦入場者数の
最高記録が更新されたことを発表した。記録を更新したのは以下の試合。
プレナスなでしこリーグ2011 8月6日
アルビレックス新潟レディース vs INAC神戸レオネッサ
入場者数:24,546人
「過去」の最高記録は21,236人で、これは
7月31日の「
INAC神戸レオネッサ vs
岡山湯郷Belle」戦。つまり、約1週間で、あっという間の記録更新となった。
政府・協会、支援拡大
周知の通り、
サッカー女子ワールドカップでの優勝を受け、政府は「
なでしこジャパン」に
国民栄誉賞を送ることを決定、また、
日本サッカー協会も選手21名に特別ボーナス(1人
650万円)を支給することを決定している。
また、
YOMIURI ONLINEの伝えるところによれば、
枝野官房長官は2日、
高木義明文科相に、女子スポーツへの
支援の積極化を要請した。
文科省は、今年度からすでに女子選手に特化した支援金
2.5億円を計上しているが、
枝野官房長官の要請を受け、12年度の予算では、さらに
約2倍拡大する方針だという。
“恵まれ過ぎ”に異論も
こうした支援拡充に対し、
REUTERS(ロイター)の「
ロイターブログ 討論×闘論」は、スポーツや文化には一定程度の
“ハングリー精神”があってこそ、と警鐘をならしている。
[photo by
ChodHound]
一例として上げているのが
音楽業界で、クラシック音楽における演奏会の回数やCDの販売数などでは、日本は「超大国」にも関わらず、世界的に有名なオーケストラというものがない。それは、
行政の(過剰な)保護で淘汰のメカニズムを緩和してきたからだろう
としている。
豊富な資金がなければ、トレーニング施設などの充実も図れない。しかし、恵まれない環境の中で「今に見ていろ!」という反骨心もなければ戦えない。アスリートも芸術家も、常にそうしたジレンマの中でもがいている。
日本女子サッカーリーグ オフィシャルサイトYOMIURI ONLINE
なでしこに続け…政府、女子選手の強化費倍増へREUTERS ロイター
なでしこ支援拡大、過剰保護には異議