腐葉土から高濃度のセシウム
農水省は25日、東日本の17都道府県で作られた肥料について、使用、生産、流通を自粛するよう全国の都道府県に求めた。
25日に秋田県のホームセンター「コメリ秋田卸町店」で販売されていた栃木県産の腐葉土から1万1千ベクレル/1kgのセシウム汚染が検出されたことを受けての通知。
肥料については基準値がないため、自粛要請となった。対象地域は青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野、静岡と広域におよんでいる。
落ち葉はチェルノブイリでも危険物だった
セシウム汚染牛は、飛散したセシウムを浴びた稲わらが原因だった。降下物を浴びるものは、当然同じく汚染される。腐葉土の汚染は簡単に予測できた。
秋以降は、これまで地表にたまっていたものの上に、さらに新たな落ち葉が積もる。この落ち葉には植物がため込んだ放射性汚染物質が濃縮されているため、腐葉土の汚染濃度はさらに高まる。
こういったことからチェルノブイリ原発事故でも、落ち葉や腐葉土の除去は重点項目とされた。
肥料としての利用や、そのまま土に返すことは、汚染を長期にわたって固定してしまうことになるため、今冬に向け、早急な落ち葉、腐葉土対策が求められる。
◆コメリ 販売商品「腐葉土4L(リットル)・14L・30L」について
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