全国的に平年より早い梅雨明けが影響か
総務省消防庁では17日、速報値として、今年熱中症で病院に搬送された人がすでに2万人を超えていることを発表した。平年より早く梅雨明けし、厳しい暑さが続いていることが原因とみて、発症ピークの7~8月は特に注意をしてほしいと呼びかけている。
首都圏はヒートアイランド化 高齢者は特に用心して
今年の5月30日から今月17日までに熱中症で病院に搬送された人は、すべての都道府県で合わせて20,128人と、昨年よりはるかに多い人数となっている。都道府県別では愛知県が最も多く1,751人、東京都が1,583人、埼玉県が1,563人、大阪府が1,139人などと、首都圏での発生が多くなっている。
年齢別にみると、65歳以上の高齢者が9,552人とほぼ半数を占めている。また高齢者は自宅などの屋内においても熱中症になるケースが多く、発見が遅れやすいことが死亡につながる大きな原因として特に注意が必要としている。
節電の夏、無理せず適度にエアコンなどを使用して
厚生労働省では、熱中症予防を目的として、リーフレットを作成している。特に、高齢者、障がい者や子どもについては、周囲が協力して注意深く見守るよう注意を呼びかけている。
節電を意識するあまり健康を害することのないよう、気温や湿度の高い日には、無理にがまんせず、適度にエアコン等を使用して、暑さを避け、熱中症を防止するよう呼びかけている。
総務省消防庁救急救助 熱中症情報 : 総務省消防庁熱中症予防リーフレット(厚生労働省)