無難すぎるオカミの人選
経済産業省は20日、海外に向けて日本文化のクリエイティビティを売り込む「クールジャパン」戦略のディレクターとして起用する人材を発表した。
クリエイティブディレクターには、大手企業の広告を手がけてきた伊藤直樹氏を起用。クリエイティブエディターには大学教授の松岡正剛氏、クリエイティブプロデューサーには外食産業社長の楠本修二郎氏を起用するなど、全体的に「無難な選択」となった。
もともとクールジャパンとしてこれまで海外で人気を博している文化はアニメや漫画、ゲームといったオタク色の強いものが中心とされる。
とらぬタヌキは2倍増!
経済産業省では2010年に「クールジャパン室」という特別な部署を設置し、官民一体で日本文化の海外展開を盛り上げる、としている。
クールジャパンを「我が国の経済成長を支える戦略分野の一つ」と位置づけ、長期的なコンセプトのもと、人材育成なども手がけるというものだ。
対象コンテンツがもたらす海外収入は2009年には1.2兆円。2020年にはこれを2倍に増やすことをもくろんでいる。
◆経済産業省 クールジャパン
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/index.htm