この50年で最大の氷山が消滅寸前
11ヶ月前、グリーンランドにあった巨大氷山が消えた。衛星による調査によると、カナダラブラドールにあったこの50年で最大の氷山が消えたという。この氷山が出来た当時の大きさは251平方キロメートル(97平方マイル)だった。
NASAの海洋衛星は6月25日この氷山の映像をとらえていた。NASAの調査によると、この氷山は3,000キロメートル (1,800マイル)の距離を航海しながら溶けて小さくなっているという。
またカナダ環境研究所(Environment Canada )も2010年9月17日この氷山に標識用センサーを取りつけ調査をはじめていた。ニュースメディアの発表では現在この氷山の大きさは約62平方キロメートル(24平方マイル)だという。
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Bigfoto ※画像はイメージです。
巨大氷山ピーターマン氷山の一部分だった
デラウェア大学の調査によると、この氷山はグリーンランドにあった巨大氷山ピーターマン氷山( Petermann Glacier )の一部で、2010年8月5日に出来たものだという。ピーターマン氷山はグリーンランド付近にあった2つの巨大氷山のうちのひとつ。グリーンランドにあった氷河から分かれて出来た。
カナダ氷山研究所(The Canadian Ice Service)は衛星などを使いこの氷山の動向をずっと追っていたという。
極地で氷の融解すすむ
北極や南極など極地にある氷の融解がすすんでいる。専門家の分析によると、氷の融解がすすんでいる原因は大気の温度上昇だけでなく海水温度の上昇もあるという。
以下アリゾナ大学環境研究所(the University of Arizona's Institute of the Environment)スタッフのコメント。
アリゾナ大学Jianjun Yin教授
海水は大気よりも冷めにくい。海洋の温暖化は陸地の温暖化以上に深刻な問題。
アリゾナ大学Jonathan T. Overpeck教授
氷を室温が高い部屋の中におくと数時間で溶ける。しかし氷をお湯の中に入れると数分で溶ける。そういう事。グリーンランドと南極の氷は予測よりもはやく溶けるだろう。
LiveScience
wyciwyg://2/http://www.livescience.com/14905-satellite-spots-massive-ice-island-glacier.html