メキシコ湾石油流出事故から15ケ月
2010年4月20日、メキシコ湾で石油流出事故がおきた。メキシコ湾にある英BP社の石油採掘施設で爆発がおき、石油がメキシコ湾に流出、海洋汚染がおきた。米国史上最悪の石油流出事故だったといわれる。
NRDCの調査によると、2010年に閉鎖した米国の海水浴場は全部で24,091におよんだという。この数は過去21年で2番目に高い数。
また毎年100億ガロンの汚染水が雨などとなって北米大陸に降り注いでいるという。
また米国では、毎年350万人が海洋汚染が原因の病気にかかっている。調査によると、ロサンゼルスからオレンジ郡にわたるエリアでは147万9200人に増えたという。
汚染のひどい米国の海水浴場ベスト10
1位 ルイジアナ州昨年おきたメキシコ湾石油流出事故で米国の沿岸は汚染されている。汚染度は37%(国の定めた基準の37%)。ルイジアナにある海岸の汚染は最もひどい。政府はメキシコ湾石油流出事故以来2,232日連続でルイジアナの海水浴場の遊泳禁止令を出したままだという。石油流出事故の汚染に加えバクテリアの汚染問題もおきているという。
2位 オハイオ州オハイオ州の海水浴場はメキシコ湾石油流出事故の現場に近い。エリー湖付近の7.3マイルにわたる海岸線は汚染度21%。オハイオ州はオハイオ州の海水浴場の水質をモニターしているが、エリー湖の汚染は特にひどいという。
以下、職員のコメント。
エリー湖には周辺の農地や町から流れこんだ汚染物質が溜まりひどい状態。さらに発電所や浄化施設からは温水が流れこんでいる。湖底はいわば汚染物質のカーペットが敷き詰められた状態になっている。
3位 インディアナ州ミシガン湖沿岸には全部で632の海水浴場がある。インディアナ州にあるミシガン湖沿岸では全体の89%にあたる30の浴場が遊泳禁止となっている。汚染度は16%。NRDCの調査によると、ミシガン湖にはこの3年で約68億ガロンの原油が流入したという。
4位 ミシガン州ミシガン湖沿岸には全部で632の海水浴場がある。うち400の海水浴場では汚染をモニターしていない。汚染度は15%。 81%の海水浴場は遊泳禁止となっている。
5位 イリノイ州イリノイ州にあるミシガン湖沿岸では52の浴場が遊泳禁止となっている。全体の28%の海水浴場では毎日水質調査を行なっている。
6位 ウィスコンシン州汚染度は11%。
7位 コネティカット州8位 メーン州6位 カリフォルニア州10位 アラバマ州アラバマ州には97の海水浴場がある。うち 8%は週1日以上水質調査を行なっており、 12%は週1日、 5%は2週間に1日、74%は水質調査を行なっていない。汚染度は10%。
AlterNet
http://www.alternet.org/water/151482/put_down_your_beach_towel%3A_10_states_where_you_should_think_twice_before_jumping_in_the_water