各国が脱原発に向い議論
現在欧米諸国は原発から再生可能なエネルギーシステムへ移行しようと動いているという。
イタリアではSilvio Berlusconi首相の原発建設続行計画を問う国民投票が行なわれ、反対票が実に90%に達した。
オーストリア農水大臣Nikolaus Berlakovich氏は福島原発事故をうけ欧州の原発を持たない国11ヶ国の代表を集め会議を開き欧州では原発廃止に向けすすめていく事で議論をすすめた。会議でドイツは向こう10年を目処に原発を廃止すると述べた。
オーストリアのウィーンでも福島原発事故をうけIAEA(International Atomic Energy Agency)の会議が開かれ、国際核エネルギー計画(national nuclear-energy programs)に関わる各国の代表が集まった。米原子力委員会 (NRC、US Nuclear Regulatory Commission) 議長Gregory Jaczko氏も出席した。会議では脱原発をいかにして進めていくかが議論された。オーストリアは欧州の反原発提唱国家のリーダー的存在。
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Bigfoto米国の状況
2011年4月9日、米Nebraska州ではミズーリ川の氾濫がおき市街地の浸水がおきた。河畔にあったFort Calhoun原発 (The Fort Calhoun nuclear reactor) も浸水した。同原発は6月現在いまだ浸水したまま。4月9日以来ずっと稼動を停止している。
同じくミズーリ川沿いにあるCooper原発(The Cooper nuclear station)も河川の氾濫に伴い低レベル警報を発令、水位があと3インチ上昇したら稼動をやめると発表した。
米国では1960年代に世界で最初に原発が作られ、以降1979年のスリthe Southern Companyーマイルアイランド原発事故がおきるまでの20年間に計104の原発が作られた。原発の稼動ライセンスは建設後40年と決まっている。2011年現在すでにライセンスがきれたかきれる間近の原発が多い。
一方、現在米国ではNRC主導で再び新しい原発建設に向かう動きがあるという。これはスリーマイルアイランド原発事故後初の原発建設となる。計画をすすめているのはthe Southern Company社。Barack Obama大統領はこの計画に83億ドルを貸す予定だという。同原発はWestinghouse社の原子炉「AP1000 reactor」を使用する。
Guardian
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cifamerica/2011/jun/22/nuclearpower-nuclear-waste