辛いリウマチ、アレルギーは管理できる時代に！

厚生労働省は6月17日、治療が難しいとされてきたリウマチ・アレルギーについて、新しい対策方針を示した。それによるとリウマチは適切な投薬で進行を阻止でき、アレルギーはしっかり知識を持つことで管理できる、としている。リウマチ・アレルギーともに、免疫系が自分の身体を攻撃することで発症する病気。

リウマチは自分自身の免疫が手足などの関節を攻撃することで、関節痛や関節の変形を生じる病気。炎症性自己免疫疾患とも呼ばれ、血管や心臓、肺、皮膚や筋肉など全身の臓器に障害が現れることも多い。

根本的な治療法はないが、早期からいくつかの薬を使用することで、関節の破壊を完全に阻止できるようになった。効果が見られているのは、抗ガン剤としても使用されるメトトレキサート。あるいは生物がつくり出すタンパク質成分である「生物学的製剤」。

同じく、自己免疫が過剰反応して起こるアレルギーについては、ステロイドの使用と病気に対する知識を持つことで管理できる、とのこと。

ガイドラインにもとづいたステロイドの使用が大切。薬剤の薬効、用法・用量、副作用を本人や家族などにしっかり知識を教える地域の薬局・薬剤師の活用を提言している。

著：ハッピーライフエンド編集長　谷垣吉彦



◆厚生労働省　リウマチ・アレルギーについて
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/