国民投票というサプライズ
EUによるギリシャ支援について、同国のパパンドレウ首相が国民投票を行うと発表。小康状態を見せていた金融市場が嵐の様相を呈している。
支援には金融引き締めなどの条件がついており、ギリシャ国民の70%がこれに反対しているという。
ロシア紙はBRICsによる支援の可能性を示唆
ロシアのニュースサイトThe Voice of Russiaはロシアや中国などのBRICs諸国による支援の可能性を示唆。ロシアは100億ドル程度の支援を行う準備がある、と報じた。
中国も同様に多額の支援を表明しているが、支援のために中国が要求している条件がEUにとって受け入れがたいものであるため、合意にいたっていないという。
ロシアのコンサル会社「NEOKON」のミハイル・ハジン社長は、ギリシャの国民投票は問題ではなく、いずれにせよデフォルトは避けられない、との見通しを示した。
その上でドイツやフランスもこれによるユーロ圏崩壊をすでに予測しており、現在講じられている対策は、選挙までの時間稼ぎにすぎない、と語った。
中国は友好的なゆすり?
一方、同問題について中国ネットニュースサイト「人民網」は欧州との提携強化や経済危機回避など、支援について意義を強調した。
ただ、中国側からの条件付けについて欧州から「友好的なゆすり」と非難されることに反発。
ドイツはギリシャ支援をいつまでもためらっていたが、中国がなぜ原則もなしに欧州に力を貸さねばならないのか、と反論している。
◆The Voice of Russia
http://japanese.ruvr.ru/2011/11/03/59816908.html