児童ポルノ所持のため、有罪判決を受けた政治家ヨルク・タウス
海賊党と元ドイツ社会民主党(SPD)議員ヨルク・タウスとの間に対立が生じている。背景にあるのは、タウス議員がベルリン州議会選挙戦に助言や援助をしたにもかかわらず、海賊党が彼に対して、ベルリン連邦事務所の立ち入りを禁止したことにある。
この政治家は、2010年5月、児童ポルノ所持のため有罪判決を受けた。その後、海賊党を脱退したのだが、驚くことに10月初頭、同党にまた党員の申請をしたのである。カールスルーエ地区執行部は、もちろんこの申請を先月27日に拒絶した。拒絶の理由は“彼がまた党員になれば、党内の平穏と団結が損なわれる”からである。
2009年6月、タウス議員は児童ポルノ所持の非難が公に出ると、SPDから脱退し、海賊党の党員になった経過がある。
海賊党の苦悩
海賊党脱退後も依然として、タウス議員は多数の州議会選挙戦を補助してきた。しかし、ベルリン事務所は、それを望んではいなかった。そこで、ベルリン連邦事務所は9月初めに事務所立ち入り禁止を言い渡したのである。
タウス議員は、党員の申請をすることによって党に圧力かけ、立ち入り禁止令を撤回させるつもりなのである。“もし立ち入り禁止令が撤回され、誤解が解けたら、私の党員の申請を執行猶予の切れる2012年6月1日までに取り下げるつもりだ。”と、タウス議員は地区執行部にメールを送った。
それに対し海賊党広報担当アレックス・レスマンは、「原則的に立ち入り禁止令は存在する。けれども、タウス議員は今まで通り党内で関与してくるだろう。われわれは、忍耐力のある党なのだ。」と語った。
ヴェルト オンライン Welt.de
http://www.welt.de/politik/deutschland/article13689662/Piraten-lehnen-Mitgliedsantrag-von-Joerg-Tauss-ab.htmlnachrichten.de
http://www.nachrichten.de/politik/Joerg-Tauss-Kinderpornografie-Hausverbot-Piratenpartei-Bezirksvorstand-cid_7835486/