株式会社ビデオリサーチインタラクティブは、PCインターネットでの動画配信サイトのアクセス動向についてまとめた結果を公表している。
今回は、PCインターネットにおける動画市場のコンディションを把握する目的で、「YouTube」、「ニコニコ動画」、「USTREAM」など、動画配信サイトのアクセス動向をまとめている。
集計対象とした動画配信サイト全体の月間推定訪問者数は、2010年3月以降2,600万から徐々に増加しており、2011年8月度には、3,056万人に到達している。
また、動画配信サイト訪問者一人当たりの月間平均滞在時間においても、2011年3月以降は、2011年6月度を除いて、常に2時間を超えている。
次に、2011年9月度の属性別でのアクティブリーチは、「中学生(80.3%)」、「高校生(75.2%)」、月間平均滞在時間では、「中学生(4時間1分)」、「高校生(3時間56分)」、「大学生(3時間52分)」と、10代から20代前半の若年層の利用が活発である状況が見受けられる結果となった。
ちなみに、アクティブリーチ(接触者率)とは、集計対象期間内に、一度でもインターネットでWeb接触したすべてのユーザー数を100%とした場合の、動画配信サイトにアクセスしたユーザー数の占める割合のこと。
インターネットを経由した動画配信が、ますますその存在を確かなものとしているようだ。「垂れ流し」と批判する既存メディアには、ネット配信動画に移ったユーザーを取り戻すパワーは、すでに無くなっており、逆に、インターネット上でのコンテンツ配信を遅まきながら始めている。“そのまま”を映し出す動画には、既存の発信者が思いもつかないような、いまのユーザーが求める「何か」があるのかもしれない。
株式会社ビデオリサーチインタラクティブリリース