マイクロ波で壁の向こうが見える
米マサチューセッツ工科大学の研究者が、マイクロ波を使ってコンクリート壁を透視する技術を開発した、と19日のCNNが伝えた。
マイクロ波を用いた同技術を使えば、市街戦などの際、屋外から室内の状況を知ることができるという。
マイクロ波の透過と反射を利用
マイクロ波は物質にあたると99.4%が反射するが、0.6%は透過する性質を持つ。このわずかに透過したマイクロ波が発生させる微弱信号を読み取って、リアルタイムに画像を生成することに成功した。
物質を透過する性質を生かした技術としては、すでにX線を用いるものがあるが、放射線の危険性を考慮して、マイクロ波の利用を考えついたという。
研究者のグレゴリー・シャーバ氏と人体組織に対する画像生成技術を専門にするジョン・ピーボディ氏が共同で開発した。
利用は軍事用のみ?
透視能力が発揮できるのは、20cm厚のコンクリート壁まで。出力を上げるか、周波数を低くすれば、もう少し能力が高まる可能性はあるという。
開発者のシャーバ氏は、「民間での利用法は思いつかない」としており、偵察ロボットなどに組み込まれることになるのでは」と語っている。
◆global post
http://www.globalpost.com/dispatches/globalpost-blogs/weird-wide-web/microwave-technology-can-see-through-walls◆CNN
http://www.cnn.co.jp/fringe/30004320.html