床下から金の延べ棒210本
長野地検は3日、相続税7億5千万円あまりを脱税した容疑で岡谷結束糸工業社長、山岡忠典容疑者を起訴した。
起訴状によると、同容疑者は2007年に実父の財産19億6千万円を相続したが、18億5077万円を過少申告。7億5798万円を脱税したとされる。
脱税は昨年、関東信越国税局の査察で発見された。山岡容疑者方の土蔵床下から金の延べ棒210本(5億6300万円相当)に加え現金6億7千万円が見つかったもの。
重加算税は金の値上がりでまかなえる?
ちなみに、山岡容疑者が相続した2007年当時、金の平均価格は1gあたり2700円程度だった。現在はこれが約1.5倍の4200円前後にまで上昇している。
重加算税は本来加算される税額の35%。今回のケースでは2億8千万円程度になると見られる。金の値上がり分を差し引くと、負担はそれほど大きくない。
ただ、悪質な脱税については実刑判決が下る可能性もある。過去最高の脱税額28億円が認定された大阪のケースでは、被告人に懲役2年6か月の実刑判決が言い渡されている。
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