株式会社日本レジストリサービスは、「都道府県型JPドメイン名」を新設することを発表している。
「都道府県型JPドメイン名」とは、「○○○.tokyo.jp」や「○○○.osaka.jp」のように、その構造に全国47都道府県の名称を含むドメイン名空間のこと。
地域に密着したJPドメイン名としては、1993年12月から「地域型JPドメイン名」が提供されてきたが、近年は一般のインターネットユーザーや指定事業者から「長くて使いにくい」、「複数登録できない」といった要望に応えるかたちで、「都道府県型JPドメイン名」を新設することを決定した。
ドメインは、日本国内に住所を持つ個人・組織であれば、いくつでも登録が可能で、サービスの詳細や登録受け付けの開始日、申請方法・項目などについては、2012年初頭の発表を予定している。
なお、「都道府県型JPドメイン名」の新設に伴い、「地域型JPドメイン名」の新規登録受け付けは、2012年3月31日をもって終了することになる。
従来から、既存のいくつかのブラウザには、Webサイトとユーザーとの「やり取り」に使われる「クッキー(cookie)」が、地域型ドメインに対応していないケースがある。それだけでなく、本来受け入れてはならない上位のドメインについてCookieを発行できるバグである「Cookie Monster Bug」の存在など、セキュリティ上、不適切なケースもネット上では検証されている。このバグにより、“セッションIDの固定化攻撃”が実行される危険性も考えられている。
拙速が、災いを呼び込むことのないよう、充分な検証が必要となるだろう。
株式会社日本レジストリサービスリリース