1万人に往復航空券をプレゼント
観光庁が外国人観光客誘致のため、一般の外国人1万人に日本への往復航空券を提供する方針を決めた、と10日の讀賣新聞が伝えた。
また同ニュースはロシアのニュースサイト「The Voice Of Russia」でも伝えられた。
需要はあるが、恐い放射能
8月の外国人観光客は前年同月比-31.9%と依然厳しい状況が続いている。
讀賣新聞では記事の中で「震災後激減している外国人観光客」と説明したが、「The Voice Of Russia」は「フクシマ第一原子力発電所の事故以来、激減」と解説。
「放射能汚染された国」というイメージが要因で日本への旅行が敬遠されていることがよくわかる。
そんな中、英「ガーディアン」紙は9月30日の記事で、「好きな外国都市」第1位に東京が選ばれた、と発表した。
同紙が行ったアンケートの結果をまとめたものだ。「ヨーロッパ以外で好きな国」の第1位にも日本が選ばれたという。
同紙の記事では、ニューヨーク在住の旅行代理店で働く女性の言葉として、「観光客を取り戻すには、日本からの良いPRが必要」と指摘。
安全情報を発信できれば効果は大
今回、観光庁が計画している航空券プレゼントは、インターネット上で募集が行われる。
旅行計画などを審査した上で、旅行券を提供し、滞在中はブログなどで世界に向けて国内観光地の情報などを配信してもらうという。
ガーディアン紙によれば、日本に興味を持つ外国人旅行客はすでに、放射能による汚染状況などを細かくリサーチしており、安全が確認できれば訪れる意向を持つ、という。
無料招待した外国人旅行客による情報配信が安心感をさらに高める助けになれば、11億円の予算は「生き金」になるだろう。
◆YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111009-OYT1T00814.htm◆ガーディアン
http://www.guardian.co.uk/travel/2011/sep/30/travel-awards-2011-winnershttp://www.guardian.co.uk/travel/2011/oct/03/japan-tourism-after-tsunami-kyoto