太りそうな食品には税金を
1日、デンマークでは世界初となる「肥満税」が導入された。
飽和脂肪酸を含む食品(バター、牛乳、ピザ、油、肉etc)に課税。バターは1kgにつき、16クローネ(約220円)の税金がかけられる。
日本で販売されている一般的な200gパッケージなら、1個あたり44円課税されることになる。
肥満は国家の負担を増加させる?
健康への影響について、肥満はタバコと並んで悪名高い。心臓や脳の血管系にダメージを与え、糖尿病などのリスクも増大させるなど、健康保険費用の増大に関わる大きなファクターである。
デンマークの「肥満税」は税収増と健康保険費用抑制を狙った一石二鳥の政策。日本のたばこ税増税に近い。
ただ、デンマークではこの肥満税について、EU各国から輸入される食料品の方が安くなるのでは、という懸念が早くもささやかれている。
そうなれば自国生産者を圧迫するだけで、税収増についても健康保険費用抑制についても、期待した効果は現れないだろう。
ハンガリーは「ポテチ税」、コーラは反対
同様の動きは世界中で見られる。9月にはハンガリーで塩分や糖分の多い食品に課税するいわゆる「ポテチ税」が導入された。
米国では、オバマ大統領やニューヨークのブルームバーグ市長が同様の「肥満税」導入を提唱しており、標的にされた飲料業界などが反発している。
◆AFP BBNEWS
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2832258/7866403◆デンマーク オフィシャルサイト
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