増税慎重派に配慮?
25日、民主党は東日本大震災の復興財源をまかなう臨時増税について、所得税の増税を先送りする方針を決めた。
10月に提出する第3次補正予算案は11兆円規模とし、税外収入を積み上げることで増税分を圧縮するとしている。
財務相は容認するか?
今回の所得税増税時期の先送りは、景気の動向を見極めるため、とされる。欧州政府債務問題など、直近の景気には不安要素が大きい。
この時期に増税することで、日本の景気をさらに衰弱させることは避けたい、という声は党内にも高い。これを受け、平成24年度から、と計画していた増税時期を25年度にずらすこととした。
一方、財務相は震災復興をたてにした増税を企んでおり、民主党の方針とは相容れない。
財務相事務次官、勝栄二郎氏は今週発売される「週刊ポスト」、「週刊現代」などで政治を陰で動かす黒幕、とも報道されている。
菅政権で消費税増税派の与謝野馨氏が財務大臣に起用されたのも、勝栄二郎氏の肝いりとされる。
勝栄二郎氏は、一部で幕末の英雄勝海舟の子孫とも報道される。本人は否定しているが、自らの内閣を奇兵隊になぞらえた管前総理も信じ込んでいたという。
税収外収入の増額について、具体的な案は検討されていない。財務相が協力しなければ、積み上げは実現せず、結局「増税やむなし」となる可能性も高い。

◆週刊ポスト
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