NHK/民放ラジオ在京5社(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、TOKYO FM、J-WAVE)は、2011年10月2日に、第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン“はじめまして、ラジオです。”を開催することを発表している。
同キャンペーンは、“聴いたことのない、存在すら知らない”若者層に、ラジオの存在をアピールすることを目的としており、当日は、東京渋谷にある、NHK特設ステージ、PARCO前特設ステージ、マルイシティ前特設ステージといった3つの会場で、同時にさまざまなイベントが開催される。
また、「企画段階から若者たちと向き合って、活発なコミュニケーションを交わしながら」、「ラジオを知らない若者も魅力を感じるコンテンツを制作」、「若者たちが自らの意思で参加したくなり、口コミしたくなる仕掛けを作る」といったプロセスを経て、「現在放送している番組を知っていただく」、「ラジオの存在そのもの、そしてラジオが有するラジオメディアならではの魅力・使命を知っていただく」ことを期待しているとのこと。
ちなみに、ラジオとは、「電波」を使って音楽や音声を配信するメディアのこと。
スタジオで制作された番組は、ラジオ局から「送信所」を経由し、電波にのせて発信される。その電波を「受信機」で捉えることで、誰でも無料でラジオ番組を楽しむことができる。聴きたいラジオ局の番組は、ラジオの電源を入れて局の周波数を選択することになり、現在、日本のラジオには、AMラジオ・FMラジオ・短波ラジオの3種類がある。
時間と場所を問わず、常に情報を提供してくれるラジオは、災害時であってもその声を聴衆に届けることのできるメディアといわれている。昨今、しばしば耳にする「想定外」という言葉は、当事者の想像力の貧困さを白状するようなもので、文字からイメージを想い起こすのが「本」の長所であるならば、発信される「声色」が情報の本質を意識させてくれる、ラジオに耳を傾けて、世代を超えた「想像するチカラ」を若者自身が育んでくれるのならば、この試みは意義があるものになるだろう。
NHKリリース詳細ページ