ソニー株式会社は、旧大崎西テクノロジーセンター跡地(東京都品川区大崎)に新オフィスビル「ソニーシティ大崎」を構えている。
「ソニーシティ大崎」
「ソニーシティ大崎」には、コンスーマープロダクツ&サービスグループ ホームエンタテインメント事業本部や、共通ソフトウェアプラットフォーム ソフトウェア設計本部・ソフトウェア設計技術センターの1部および研究開発プラットフォーム 技術開発本部の社員約5,000名が7月から入居を開始した。
このビルの驚くべき特徴は、ビル壁面に採用した「バイオスキン」システム。外から見ると、高さ120メートル、幅140メートルの巨大なすだれのようだ。このシステムは、総延長17キロに及ぶ陶製の管に流した水が吸収され、表面から気化する時に周囲の熱を奪って冷却するもの。ビル内部の空調負荷を軽減し、建物自体が都会のヒートアイランド現象を和らげる世界初の試みだ。
この他にも、このビルは、大容量の蓄電池を利用して、エネルギーを夜間に貯め、昼間に使用する電力を約3分の1抑制している。
ソニーは現在、効果のほどを検証中とのことだが、成果が出れば、今後、このように環境負荷を減らすビルが増えてくるに違いない。大震災以来、省エネ、節電がテーマとなっている日本で、心強い最新技術が希望を与えてくれている。
ソニー株式会社