クレジットカード情報も流出
通販大手セシールは5日、同社の顧客情報が漏えいし、第三者に売却された恐れが高い、と発表した。
過去に保険代理店事務を委託していた業者から漏れたのではないか、としている。漏えいした情報は3万4.692件。氏名、郵便番号、住所、電話番号、生年月日、年齢、性別に加え、クレジット番号。
これまでに不正使用されたケースは報告されていないというが、今後の展開は予想できない。
相次ぐ顧客情報の漏えい 管理に甘さも
保険業務を巡る同様の顧客情報漏えいは過去にも数多く報告されている。2009年7月には、メットライフ アリコから3万2.000人分あまりの顧客情報が漏れた。
このときはクレジットカードの不正利用から情報の漏えいが発覚している。保険会社は詳細な個人情報とクレジット情報をあわせ持つため、いったん漏えいするとカードの不正利用につながりやすい。
こういったリスクが高いにもかかわらず、管理体制は甘い。メットライフ アリコのケースも業務委託先の中国企業従業員が不正にアクセスし、情報を持ち出したものとされた。
セシールもやはり外部の業者に業務を委託。情報にアクセスできる関係者によって盗まれている。
◆セシール
http://www.cecile.co.jp/◆メットライフ アリコ
http://www.metlifealico.co.jp/