震災・円高・あえぐ企業にさらなる増税?
30日の国会で、民主党の野田佳彦氏が第95代首相に指名された。財務大臣時代から増税論者である野田氏の首相就任について、不安視する声は高い。
震災による電力不足や資材調達コストの高騰、円高、放射性物質による汚染など、日本企業にとって逆風の強い状況が続いている。
野田氏は消費税や法人税の増税を説く。たしかに法人税を増税すれば、1割の増税で約0.7兆円の税収増が見込める。
だが法人税や消費税などの負担が大きくなれば、企業は日本にとどまることなく、海外進出を指向する。逆風下での増税を「逆噴射」と危ぶむ専門家も多い。
30日付のロイターには、「むしろ減税によって経済を活性化。税収増をはかるべき」とするコラムが掲載された。
朝鮮学校無償化指示は撤回される?
前任の管政権は、北朝鮮寄りの姿勢が特徴的だったが、野田氏にその気は見られない。
「民主党内の右翼」と呼ばれ、15日に記者会見で「靖国神社に合祀されたA級戦犯は戦争犯罪者ではない」と語った。
これについて韓国中央日報は「妄言」と断じ、領土問題でも強硬派であるとして、懸念を表明した。
増税について、財界には「やむなし」との声もあるが「まずは無駄をはぶいてから」という条件がつく。
前首相が去り際に残した朝鮮学校無償化は、血税の使途としてどうなのか、検討すされるべきだろう。
◆ロイター 討論×闘論
空洞化阻止へ「法人税下げ」は有効かhttp://blogs.jp.reuters.com/blog/2011/08/30/◆民主党
野田佳彦新代表紹介http://www.dpj.or.jp/feature/nodayoshihiko