ベルリンでも車への放火が相次ぐ
8月初旬から英国での暴動が大きく取り上げられてきたが、独のベルリンでも車への放火が相次いでいる。
「現代ビジネス」によると8月15日から21日までの1週間で、約80台が放火され、黒焦げになったという。
ドイツでは車への放火が日常化しており、定期的に流行する。ベルリンでは路上駐車が多い。また、マッチ一本で簡単に火がつくことから、車への放火は容易だ。
2009年には高級車ばかりが狙われた。今年もその流行が再燃。2011年に入ってから、すでに250台の車が燃えたという。
フランスでは05年、07年に暴動が発生。商店などにも被害が出た。2010年にアテネで発生した暴動では、放火により3人が死亡した。
驚異的に穏やかな国日本
こういった国々に比べると、日本が驚異的に平穏な国であることが分かる。つい最近もネット上で「オンラインゲームでもきれいな行列を作る日本人」が世界的な話題となった。
同じ世界、同じ時間を共有するMMORPGというネットゲームで、戦う順番を待つため列を作る日本人キャラクターたちの様子がネット上で紹介されると、世界からは驚きの声が上がった。
東日本大震災においても、暴動はなく略奪もほとんど起きていない。
英国では警察が補償してくれる
英国の暴動では、被害全体で数千万ポンドの保険支払いがあると見られている。直近の為替で、数十億円規模となる。
英国独自の事情として、暴動による被害は警察が補償するため、保険に加入していない人も補償を受けられる。
日本の場合、暴動による被害を地震や津波などの天災と同じく、保険でカバーされていないことが多い。もちろん警察も補償してくれない。その場合、英国のように暴徒に放火された被害はいっさい補償されない。
暴動はさておき、天災は日本では多発する。建物や車について、加入している保険が何による被害をカバーしているか、確認してみることも重要だ。
◆現代ビジネス
日本ほど穏やかな国は世界でもまれ
1週間で80台が放火されたベルリンに横行する「暴力」
若者が暴れるのはロンドンだけじゃない
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/16949◆ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22630820110809