マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが11月上旬実施した調査によると、タバコの消費は持ち直し、レンタルやリサイクルを利用する人が増えている。
タバコは去年の10月値上げして、その後売れ行きは鈍っていたが、1年前に比べると「吸う本数が多くなった」と回答した人が5.8%から12.0%に増えた。値上げの影響は薄れてきた。
CDやDVDのレンタルについて尋ねたところ、「利用する頻度が多くなった」と答えた人は、1年前に比べてどちらも3.5ポイントほど増えた。リサイクル・ショックを利用する人も3.5ポイント増えた。節約意識が広まっているようだ。
家電と映画は減る
大型の買い物について見ると、家電量販店の利用は4ポイント減ったが、百貨店の利用は1.0ポイント増えた。デパートの売り上げは長い間落ちてきたが、持ち直しの傾向が見て取れる。
またファミリー・レストランの利用は0.1ポイント増えて横ばいだが、映画館に出向く人は1.6ポイント減った。
「電気料金の支払い金額が増えた」と回答した人は、8月の調査では15.8%だったが、11月では10.8%に減った。季節が違うので、節約したとは判断できない。
この調査は景気動向を探るために、2009年2月より3ヶ月ごとに行っている。今年4月には、東日本大震災の影響を見るために特別に実施した。今回で12回目だ。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ (クロス・マーケティング アンケートモニター使用)
調査対象:全国20~69歳の男女
調査期間:2011年11月7日(月)~2011年 11月8日(火)
有効回答数:1,200サンプル
株式会社クロス・マーケティング「消費動向(11月)に関する調査」