「職務を全うしていきたい」
一川防衛大臣は5日、自らに対する問責決議案が可決される公算が高くなっていることについて、あらためて辞任を拒否。
「信頼回復は大変なことだと思うが、私なりに一生懸命、この職務を全うしていきたい」と述べた。
民主党に根付く沖縄差別
一連の騒動は、沖縄防衛局の田中聡局長(当時)が辺野古基地移転に関わる環境アセスメント報告書の提出について、女性への暴行にたとえる発言をしたことに端を発する。
ただ、それ以前に「最低でも県外移設」を公約に選挙で大勝した民主党が辺野古への移設に回帰して以来、沖縄県内では「沖縄差別」との声が聞かれるようになったという。
辞任拒否なら国会審議混乱へ
自由民主党・公明党、両党は国会会期末となる今週9日にも一川防衛大臣の問責決議案を参議院に提出する予定。
他の野党だけでなく与党の国民新党にも辞任を求める声が高いことから、同決議は可決されるものと見られる。
問責決議案そのものに法的な拘束力はない。ただ、同決議をたてに今後の参議院運営において、自民党や公明党が「一川防衛相が出席するなら審議拒否する」という戦略をとることが可能となる。
過半数が出席しなければ委員会を開くことはできない。国会では混乱が発生することになるが、問題は世論が「一川大防衛相の責任」と見るか、「出席しない野党の責任」と見るか。
民主党にとっては一種のギャンブルだが、一川防衛相の出処進退について「襟を正して職務を果たしてほしい」とした野田首相は勝算あり、と踏んでいる模様だ。
◆NHK NEWS
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111205/t10014405251000.html◆一川保夫 wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%B7%9D%E4%BF%9D%E5%A4%AB◆一川保夫 オフィシャルサイト
http://www.y-ichikawa.net/top.html#scn5