消防ポンプ車が82万円で落札
思いがけない掘り出し物の可能性もあるオークション。しかし、まさか
消防車や
救急車までが飛び出すと予想した人はそう多くはないだろう。だが、財政難から、
消防車・
救急車をインターネットオークションに出品する自治体が相次ぎ、しかも、予想以上の
高値で落札されているという。
YOMIURI ONLINEが4日報じたところによれば、福岡県久留米市を含む3市2町から成る
久留米広域消防本部は、この10月、
Yahoo!官公庁オークションに、
救急車(最低入札価格10万円)・水槽付きポンプ車(同15万円)
を出品、それぞれ
80万円・
82万円の高値で落札されたという。また、同県
みやま市も昨年、
救急車と
消防車を出品、こちらもそれぞれ最低入札価格の2.5倍、5.8倍で落札された。
[10月にも大和郡山市が救急車を出品]
タクシー会社が高齢者の搬送に利用する例も
落札後の使用目的として、記事では、
タクシー会社が救急車を高齢者搬送用に使用したり、ゴルフ場で消防車を散水車として使ったりする
例が紹介されている。こうした有意義な目的に利用されれば問題はないだろうが、売却後にどのように使われるかわからない不特定多数相手のオークションには、二の足を踏む自治体もある。福岡市、北九州市、大分市などは指名競争入札を行って、
救急車・
消防車を売却している。
消防庁も、緊急車両の処分の際は、
・車検の抹消
・車体の消防機関名の消去、赤色灯やサイレンなど装備の撤去
を求めているという。自治体の財政の一助になるとはいえ、緊急車両が悪用される事態だけは避けなければならない。
YOMIURI ONLINE
廃棄消防車、ネット公売で高値…貴重な財源だがYahoo! JAPAN 官公庁オークション
奈良県大和郡山市救急車(終了)