放射性セシウムを垂れ流す大河
福島県中央部を流域とする阿武隈川から、毎日525億ベクレルの放射性セシウムが海に流れ出ていることが京都大学などの調査でわかった。
福島第一原発の事故で4月に海に放出された低濃度汚染水が840億ベクレルとされており、あらためて福島の汚染レベルがわかる結果といえる。
中流域ではさらに高レベル
調査は文部科学省の依頼を受け、京都大学などが6~8月に行った。阿武隈川の支流、中流、河口付近で水に含まれる放射性セシウムを測定したところ、伊達市など中流では河口の3倍以上高い1日当たり1765億ベクレルとなった。
セシウムの9割以上が土砂に付着して運ばれるため、せきなどで止められることで、中流の数値が高くなったものと見られる。
危険な魚はマダラ、メバチマグロと……
こういった汚染水は当然、海産物を汚染していく。
環境保護団体グリーンピースは主なスーパーの商品について検査を続けている。11月に発表されたデータでは、マダラ、メバチマグロ、カツオなどから最大39ベクレル/kgのセシウムを検出したという。
10月分の調査ではアイナメやヒラメ、メバルなどから、最大398ベクレル/kgの高濃度セシウムが検出された。
海草なども危険度が高い。マコンブで112ベクレル/kg、ワカメで85ベクレル/kgの商品がやはり10月の検査で見つかっている。
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