相次ぐ衛星落下 今度は火星探査機
予定軌道に乗せられなかったロシアの火星探査機「フォボス・グルント」が地球に落下してくる可能性がある。
9日、ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)のウラジミール・ポポフキン長官は、同探査機が予定の軌道に乗らなかったことを発表。ロシア宇宙関係者は期待の一部が燃え尽きずに落下してくる可能性を示唆した。
プログラム書き換えは間に合うか?
失敗の原因は打ち上げロケットからの分離後、フォボス・グルントの動力がうまく作動しなかったことだという。
分離後、同機は地球の衛星軌道上を回っており、飛行プログラムの書き換えがはかられている。
ロシアのニュースサイト『The Voice of Russia』によると、猶予は今月12日までという。
軌道修正がうまくいかなければ、地球上に落下してくる。火星探査機としては最大の13トンある機体は大気圏突入時にも燃え尽きない可能性が大きい。落下地点は北緯52度~南緯52度までの地点という。
フォボス・グラントはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、火星の衛星フォボスから土などを持ち帰る予定だった。
◆The Voice of Russia
http://japanese.ruvr.ru/2011/11/09/60104033.html◆フォボス・グルント
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%88