刑務所1泊11,000円
米、カリフォルニア州リバーサイド郡で、10日までに刑務所の受刑者から「滞在費」を徴収する措置が承認された。
金額は1日あたり142.42ドル(約1万1,000円)。対象は職に就いており軽罪で収容された受刑者など、支払い能力のある一部の受刑者に限られるという。
収容人数オーバーで昼食抜きも
滞在費徴収の背景には、深刻な財政難がある。リバーサイド郡では、年間6万人の出入りがあるが、そのうち25%の受刑者に支払い能力があるものと見込んでいる。滞在費を徴収すれば、年間670万ドルの経費が節減できる。
米国では刑務所の収容能力に対して受刑者が多すぎるため、各地で過剰収容状態が続いている。
カリフォルニア州では、軽犯罪で収容されている受刑者などを釈放する案も出たが、ブラウン知事がこれを拒否。かわりに州刑務所から郡刑務所に移送することとした。
リバーサイド郡では、9か月間で数百人の受刑者を受け入れる経費として州から2100万ドルが支払われたが、郡刑務所は今年中に一杯になると予想されている。
テキサス州では同じく財政難のため、受刑者の食事を昼食抜きの1日2食に変更。死刑囚が選択できた「最後の晩餐」も廃止した。
日本でも導入を検討すべき
現在日本の刑務所は62か所ある。2007年度の国家予算は500億円。受刑者にかかる費用は食費、服代、医療費などが主で1人あたり1,300円程度となっている。
最近では、ホリエモンことライブドア元社長、堀江貴文受刑者が有名だが、こういった支払い能力のある受刑者から「滞在費」を徴収すれば、血税の削減に益するものと思われる。
◆CNN
http://www.cnn.co.jp/usa/30004548.html?ref=ng