アノニマスの「脅迫」に誘拐被害者を返還
国際的なハッカー集団アノニマスは、メキシコの麻薬組織セタスに対し、誘拐した仲間を返すよう要求。返さなければ、セタスに協力する警官やジャーナリスト、タクシー運転手などの身元を暴露する、と警告していた。
このほど、誘拐されていた「仲間」が返還されたため、アノニマスは情報の暴露を中止した。
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Francis Storr暴露すれば1つの名前につき10人殺害
セタス側は誘拐被害者を返すに当たり、組織関係者の名前を明かせば、名前1つにつき10人を殺害する、という脅迫を託したという。
「仲間」は多少のケガはあるものの無事だという。
これを受け、アノニマス側は「罪のない市民を巻き込むことはできない」として、予定していたセタス関係者の情報暴露を中止した。
メキシコでは9月に、麻薬組織に対する批判を展開したブロガー3人が北部国境近くの街で斬首にされるなどの事件が発生しており、麻薬組織がネット世論にも圧力をかけ始めている様相がうかがえる。
◆The Register
http://www.theregister.co.uk/2011/11/07/anonymous_opcartel/◆Anonymous
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