最も潔癖なのはオランダ、スイス
企業による贈収賄について、2日、世界各国の汚職を監視する国際団体トランスペアレンシー・インターナショナルが調査結果を発表した。
発表によると、世界で最も清潔な国はオランダとスイス。日本はドイツと並んで第4位だった。
世界各国の企業幹部による投票
調査の対象となったのは、主要経済国28か国。それぞれの国と取引のある企業幹部3016人にアンケートを実施し、贈収賄の程度について10点満点で評価させた。
最高得点はオランダ、スイスの8.8点。ついでベルギーが8.7点。日本とドイツは8.6点だった。
最下位はロシアの6.1点。ブービーは中国の6.5点となった。
日本の上位は捜査力低下のせい?
実際、日本では贈収賄による摘発が激減している。
2011年は9月までの摘発数が16件と過去最低。これまで最低だった2009年の38件を大きく下回るものと見られている。
警察庁では、摘発した事例から、贈収賄そのものが減っているわけではない、と判断。権利意識の高まりや社会的な風潮の変化によって、捜査が難しくなっていることなどを理由にあげた。
その一方、2006年から2015年度にかけて、毎年約1万人の警察官が退職する状況の中、捜査員の世代交代が急激に進んでいる現状を危惧。
端緒情報の入手など、人に対する捜査力が大きなウェイトを占める贈収賄事件において、捜査力の低下が現れているものと見ている。

◆msn
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111009/crm11100921150013-n1.htm