遺産には州政府も関心を示す
4月24日、インドの霊能者、サイババ氏が心臓や呼吸器の不全により死亡した。84歳だった。
サイババ氏は莫大な資産家として知られ、その遺産は8000億円を上回るという。独身で子供がいないことから、兄弟などが運営する慈善団体が相続するものと見られているが、州政府も管理に関心を示している。
シン首相、パティル大統領など、信者は1000万人
呼吸器などの不調から、サイババ氏は3月下旬に入院。アンドラプラデシュ州プッタパルティの病院で治療を続けていたが、ここ数日は危篤状態が続いていた。
サイババ氏は何もない空間から灰や指輪を出現させるパフォーマンスで有名。病気を治すなどの「奇跡」を起こすとして、信者を増やした。
インドでは聖人として人気を集めており、政府要人などにも信者がいるという。地元記者は世界中に1000万人の信者を持つと語っている。
そのパフォーマンスや蓄財には、多くの批判もあったが、一方で病院や学校を建てるなどの社会活動も活発に行っている。
予言より12年早い死
サイババ氏は、生前、インドの聖人シルディ・サイ・ババの生まれ変わりを自称。この名前を名乗っていた。
サイはイスラム圏のペルシャ語で「聖者」を意味し、ババはヒンドゥー語で「父」を意味する。
「96歳で死去し、その後聖人として生まれ変わる」とも語っていたが、その死は予言より12年早いことになる。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦◆シュリ サティヤ サイババ