農業の危機回避のため緊急の取り組み
今回の東日本大震災の影響で深刻な風評被害に困っている農家へ何か支援ができないか・・・。先月29日、つくば市のNPO法人が農事組合法人の協力のもと、「農産物サポートプロジェクト」を立ち上げた。
各地に支援の輪が広がり、プロジェクト開始2週間で「サポーター」と呼ばれる購入希望者は約4,000名を超えている。
風評被害に負けない!福島&茨城の農業をサポート
このプロジェクトは、つくばアグリチャレンジ理事長でつくば市議でもある五十嵐立青さんや役員の久野康治さんなどによって立ち上げられた。
彼らは風評被害を受けている県の農家の廃業危機を懸念。これらの農家を支援をするためにインターネット上に支援ホームページを開設するに至った。
気になる「野菜ボックス」その中身と値段は・・・?
先行して3月29日から茨城県産の野菜が、4月15日からは福島県産の農産物も詰めた「野菜ボックス」は2,000円で販売。農家からは地震前の値段で買い入れているという。1ボックスにつき1,600円が農家の収入に、400円が運営経費となる。送料は購入者負担。
ボックスの中身は10品目前後。これらはすべて県の安全基準を満たした野菜が入っている。
申し込み者急増~毎日発送体制へ
発足当初は有志やボランティアなどが箱詰め・発送を担当していたが申し込みが急増、現在はつくばアグリチャレンジが運営する、障害者が働く農場「ごきげんファーム」で箱詰めを担当。以前は週2回だった発送手配も、ヤマト運輸の協力で毎日発送する態勢を整えている。
復興に大切なのは経済の活性化
ネット上では「風評被害が出ている茨城産や福島産の野菜を応援のために買いたい」「風評被害で売れなくなる野菜も農家も可哀想」「茨城県産食べます!買ってます!」などの書き込みも多い。
このような多くの声に応えて立ち上げたプロジェクト。
募金も復興には大切だが、このように経済を活性化させる呼びかけも重要なのではないだろうか。
茨城農産物サポートプロジェクト運営主体:ごきげんファーム(NPO法人「つくばアグリチャレンジ」)協力:農事組合法人つくばブルーベリーゆうファーム