割引情報がGmailに送られる「Google Offers」、米国でスタート
米Googleが、ついに米Grouponに対抗したクーポン共同購入サービスをスタートさせた。
米Googleは4月21日、米Grouponに対抗するクーポン共同購入サービス「Google Offers」のβ版を米国の一部地域でスタートした。まずスタートしたのはオレゴン州ポートランドで、近日中にはニューヨーク、サンフランシスコのベイエリアで展開する予定だという。
「クーポン共同購入サービス」とは、地域のショップやレストランの商品やサービスに一定数以上の購入者が集まると、購入が成立するフラッシュマーケティングと呼ばれるサービスで、50%以上の割引になることも。同市場はGrouponが先行しており、日本でも同様のサイトが乱立している状態だ。
地域情報関連サービスを活用し、Grouponと差別化ができるか
「Google Offers」は、ユーザーがGoogleアカウントでログインして地域に登録すると、Gmailでクーポン情報が送られてくる新サービスとなる。スタートページの説明によれば、割引率は50%、もしくはそれ以上になるという。
Googleは昨年12月、Grouponに約60億ドルでの買収を提案したがこれを拒否されており、今回のサービス開始で火花が散りそうだ。
同社は地域情報関連サービスでは他を圧倒してしており、昨年10月にはローカルビジネス向けのターゲティング広告キャンペーンツール「Google Boost」を立ち上げたほか、最近ではローカルビジネス向けリスティングサービス「Google Places」に、ショップ評価機能の「Hotpot」を統合している。
「クーポン共同購入サービス」ではGrouponが他を圧倒している現状に、「Google Offers」が一石を投じられるか。今後の展開から目が離せない。
Google Offers
https://www.google.com/offers/