共働き・一人親家庭の支援に高齢者を
兵庫県明石市のシルバー人材センターが19日、親代わりに家事などを行うチームの発足を発表した。
共働きや一人親の家庭に女性会員を派遣。育児や料理などを手伝うものだ。派遣されるのは保育士などの資格を持った高齢者が中心となる。
Copyright Paylessimages,Inc. All Right Reserved.全国的にもニーズは急増中
高齢者を活用した業務の推進をはかる全国シルバー人材事業協会によると、2009年に受注した子育て関係の仕事は約1万5000件。2000年の約20倍に増えているという。核家族化、一人親家庭が増える中、需要の急増がうかがえる。
一方、団塊世代の退職などを受け、働きたい高齢者も急増中。明石市シルバー人材センターでは、保育士、介護福祉士、調理師などの有資格者を子育て支援に派遣することで、新しい働き口を創設。一石二鳥の効果を持つ取り組みとして期待している。
仕事は「元気なお祖母ちゃん」?
具体的な仕事の内容は、料理、洗濯、掃除といった家事。子どもの送り迎え。身近に親族がいない妊婦のサポート。「元気なお祖母ちゃん」が家庭で担っている役割に重なる。
また独居高齢者などからの申し込みも受け付けており、業務の幅は広く設定されている。
明石市シルバー人材センターでは、利用する際の費用も1時間あたり880円(交通費別途)からとしており、短時間の利用も受け付けている。利用回数制限もない。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦◆明石市シルバー人材センター