ゴルフの杉原輝雄選手が中日クラウンズを断念
男子ゴルフツアー中日クラウンズに、51回連続出場。同一大会連続出場の世界記録を持つ杉原輝雄選手が、今月28日に開催される同大会への出場を断念した。
同じく、連続出場記録を続けてきた阪神タイガース金本知憲選手も、15日に記録が途切れたばかりである。
中高年の星とも言える2人の記録途絶を残念がるスポーツファンは多い。
がんと闘う日本プロゴルファー会のドン
現在73歳になる杉原選手は大阪出身。50年にわたる現役生活と独特のキャラクターから、日本プロゴルファー会のドン、と呼ばれる。
1989年には永久シード権を獲得。日本ゴルフツアー機構が定めるこの永久シード権を獲得したプロゴルファーは、これまで青木功や尾崎将司など7人のみである。
そんな杉原選手だが、1997年に前立腺がんの告知を受けている。プロゴルファーとしての筋力低下を嫌って、手術を拒否。ホルモン治療も中途で断念し、がんと闘いながらのプロゴルファー生活を送ってきた。
昨年からの体調悪化でツアーを欠場
昨年8月には、検査でリンパ節から肺への転移が発見された。貧血や発熱などの症状が頻発し、練習もままならない。
ツアー出場は昨年6月以降途絶えているが、杉原選手は「元気になってまた出場できるよう、体調を整えたい」と語っている。
著:ハッピーライフエンド編集長 谷垣吉彦◆日本ゴルフツアー機構 杉原輝男プロフィール