軍と衝突
9日、民主化の波によって政権から追放されたムバラク前大統領の
裁判を求めるデモ隊が、
軍部と衝突。死傷者が出ている。
デモは、タハリール広場(カイロ中心部)に
数万人が詰めかけるという大規模なもので、その一部が夜間外出禁止令を無視して、8日から9日の午前2時にかけ、広場にとどまった。これを
強制的に排除しようと軍が動き、激しい衝突となった。
デモは9日も続き、その
矛先が軍に向かいつつある。
遠い民主化の道のり
今年2月、ムバラク前大統領は辞任に際し、「
軍最高評議会に国事の運営を任せる」としたことから、現在、
タンタウィ議長が全権を掌握している。しかし、「第4次中東戦争の英雄」でもあり、
ムバラク政権の中枢幹部でもあった
タンタウィ議長は、エジプトの若者たちが思い描く新しい理想のリーダーとは、必ずしも言えない。
民主化の道のりはまだ厳しそうだ。

NHKニュース
エジプト デモ隊と軍が衝突AFP BB News
エジプト軍のタンタウィ最高評議会議長とは