牛乳成分「ラクトフェリン」
牛乳や人間の母乳に含まれる「ラクトフェリン」という成分には放射線障害を防ぐ効果があるという。
研究を行なったのは放射線医学総合研究所(放医研)、石巻専修大などからなる研究チーム。放射線障害は放射線を浴びた際に起きる障害は骨髄破壊などがある。
マウスを使った実験
牛乳成分「ラクトフェリン」の効果は放射線医学総合研究所(放医研)や石巻専修大(宮城県石巻市)などの研究チームが2006年に行なったマウスを使った実験で明らかになった。
ラクトフェリンの効果を確認するため、研究チームは、50匹のマウスを25匹ずつ2グループに分け、一方のグループにだけラクトフェリンを0.1%含む飼料を1か月間与えた。そして両グループに致死量のX線を照射した。
結果は、ラクトフェリンを与えられなかったグループは照射30日後の生存率が62%だったのに対し、与えられたグループの方は85%が生きていたという。

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