3年間で3万本が600本まで減少
中国上海市の鉄道に設置された無料レンタルの傘は3年間で3万本から600本まで減ったという。
もともとは上海地下鉄3号線漕渓路駅の駅員が保証金を預かり自分の傘を乗客へ貸し出したことから始まったという傘の無料レンタルだが、「思いやり」の心を示そうと保証金制度を廃止したところ傘の返却数が減ってしまったそうだ。
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次の利用者への「思いやり」の気持ちを大切に
同サービスはしばらく停止せざるを得なかったそうだが、2011年5月22日、新たに無料レンタル用の傘2万本が準備され駅への設置が開始されたという。今回も保証金は預からず氏名や連絡先などをサービスセンターで登録すれば借りることができ、1週間以内に返却すれば良いそうだ。
市民からは「保証金を預かれば返却するのではないか」との意見も多く聞かれたそうだが、上海地下鉄は、返却された傘はまた他の乗客の役に立つという「思いやり傘」の循環を期待しているという。駅では傘の管理に関し、返し忘れた顧客に対して電話やメールなどで注意を促すそうだ。
「2万把“爱心伞”昨日起投放地铁」
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