厚生労働省が節電アイディアを募集
ケアハウスなど、いわゆる社会福祉施設で実行可能な節電アイディアを厚生労働省が広く募集する。
5月1日にプレスリリースされた情報によると、発案者は個人、団体を問わない。匿名でもアイディアを寄せることが可能となっている。
夏場の需要ピークを乗り切るために
東日本大震災を受け、東京電力では電力供給量復旧の目処が立っていない。とりあえずの計画停電はまぬがれているが、電力需要のピークは7月~9月の10時~21時。これから急速に増加する需要が供給量を上回る危険性はいぜんとして無視できない。
福祉施設で節電する難しさ
4月8日に官邸で開かれた電力需給緊急対策本部では、さまざまなアイディアが提出されている。
業務分野では、「空調温度を上げる」「営業時間帯を短縮する」「夏期休業の延長」などが提案されているが、いずれも社会福祉施設では実行が難しい。
体温調整機能が衰えている高齢者にとって、空調温度の上昇は健康リスクに関わる。また営業時間の短縮や休業延長は、利用者の負担を大きく増大してしまう。
現場からのアイディアも
こういった状況を受け、厚生労働省では、現場で働く介護士や家族などからのアイディアも吸い上げるべく、メールやFAXでの募集を始めた。
期間は4月19日から5月10日までとなっている。応募先は下記の通り。
メールの場合:syafukudenryoku@mhlw.go.jp
ファックスの場合:03-3591-9898(厚生労働省社会福祉施設節電担当宛)
様式は自由。匿名も可能だが、できれば勤務先の種別(特養・ケアハウスなど)を付記してほしい、とのこと。
著:ハッピーライフエンド 谷垣吉彦<a href=" http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000019qw8.html" target="_blank">◆厚生労働省</a>