Googleがこの度、市場調査会社Ipsos OTXと組んで、米国のユーザーがスマートフォンをどう活用しているか実態調査を行った。目的は、ユーザーの検索や購買への影響と、モバイル広告への反応を知るため。
調査結果
調査によると、93%のユーザーが家でもスマートフォンを使用しているとのこと。81%がインターネットに接続し、77%がスマートフォン上で何かを検索。72%が他のメディアを使いながらスマートフォンを扱っている。3分の1のユーザーがテレビを見ながら、スマートフォンを使用。45%が、外食や旅行の計画や、金融関係に役立てている。さらに、39%のユーザーが、バスルームでもスマートフォンを使っているのを認めたそうだ。5分の1のユーザーは、ケーブルテレビを見るより、スマートフォンを選ぶようである。
何といっても、サイト検索が77%のユーザーの目的であり、検索は、ニュースや食事、エンターテインメントなど、多くの分野の情報に触れるきっかけだ。検索した結果、90%のユーザーが何らかの行動を起こしており、53%が購買へと導かれ、24%が知人にブランドや商品を勧めることになるようだ。53%のユーザーは、スマートフォンの情報に飽き足らず、パソコン上でもっと詳細な情報を求めるらしい。
95%のユーザーが地元の情報を求めており、61%が地元の会社に電話したことがある。また、59%が実際に訪問し、44%が商品を購買している。地元の情報を検索した88%のユーザーがその日のうちに行動を起こしている。
モバイルコマースの点からは、スマートフォンが、購買ツールになっているのは明らかである。調査の回答者の79%がスマートフォンを買い物に役立て、70%が店内でスマートフォンを使用。買い物にスマートフォンを使用している顧客のうち、74%が購買に向かう。全ての販路を通じて、スマートフォンが購買に大きな影響を与えているのは間違いない。購買に向かったもののうち、76%が店舗、59%がパソコンでのオンラインショッピング、35%がスマートフォン上で買い物を行っている。
面白いことに、買い物は、モバイルサイトからは27%で、アプリからは22%である。昨年費やした費用は、平均300ドル。エンターテインメント、電気製品、衣料が人気だ。
モバイル広告も注目を集めている。Googleによれば、71%のユーザーが、従来メディア、オンライン、モバイルのどれかの広告を見て、スマートフォンでの検索を行うという。82%のユーザーがモバイル広告に気づき、そのうち42%が広告をクリック、27%が会社に連絡、35%がサイトを訪れ、49%が実際に購買するそうだ。
以上、非常に興味深い結果となった。
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