発光効率は従来の40%以上
これまで主流だった白熱電球などに代わって、LED照明、有機EL照明の二つの次世代照明の普及が注目されている。LED照明の普及に比べて遅れをとっている有機EL照明のブレイクを期待するような成果をドイツOSRAM社が発表した。
OSRAM社は、発光効率87lm/Wの有機ELのサンプルの作製に成功した。この発効効率は、従来よりも40%以上高く、ほぼ蛍光灯の発光効率に達しているという。作製した有機ELの明るさは1000cd/m2、色温度は約4000K(温白色)である。また、5000cd/m2の明るさで発光効率約75lm/Wを達成している。今回用いた有機機能材料は、すでにパイロット生産されている。
100lm/Wに向け大きな一歩
OSRAM社のOLED technologyのトップであるThomas Dobbertin氏は、
「今回の我々の成果は、100lm/Wを達成するという目標に向けた大きな一歩となった」
とコメントを寄せている。
OSRAM社のニュースリリース