京大との産学連携商品
積水化学工業は、木かげの涼しさを人工的に再現する新発想のフラクタル日よけ「エアリーシェード」を6月20日に発売する。
エアリーシェードは、京都大学大学院人間・環境学研究科の酒井敏教授が企画提案したフラクタル日よけのアイデアをもとに積水化学工業が完成させた産学連携商品である。
フラクタル構造で木かげの涼しさを再現
暑い夏、木かげの下が涼しくなるのは、樹木の形に熱を逃す秘密があるからだという。樹木は小さな葉の集合体で、フラクタル状に枝や葉を伸ばしており、これが木かげの涼しさの秘密となっている。
そこで、日よけをフラクタル構造にすることで、温度上昇を抑え、木かげの涼しさを人工的に再現した。
住宅用途まで広げる
2009年に試作品を開発、その後改良を加え、これまでに京都・四条のオープンカフェや東京・お台場の日本科学未来館などに試験的に設置、実証データを集め、遮熱効果が高いことを確認した。
今後の計画としては、更に用途開発を進め、商業施設、公園、ビルの屋上、さらには住宅へと広げていくとしている。
積水化学工業のニュースリリース